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『ハチミツとクローバー』。

片想いでも、いいんだ。





登場人物がみんな片想い、というのは聞いていたけれど、結末はどうなるのだろうと思っていた。でもどうなるわけでもなく、みんな片想いのままだった。
だけどみんなの想いはきらきらしていた。
自分が相手を思うようには、相手は自分を思ってくれない。それでも想いを伝えたい。そして、相手が自分を思うように自分は相手を思えなくても、届けられたら、ありがとうと受け止めればいい。思ってもらえるのは嬉しいことであって、それだけで迷惑になるようなことじゃないのだ。
届けるきらきら。受け止めるきらきら。

ドラマ版を少し見ていたけれど、あのときはもっと恋のどろどろが混じっていたような気がする。

「青春」の感じもうまくおさえられていた。男女、海、という定番の魅力を最大限に引き出しているようだった。

コミック版も少しだけ読んだことがある。蒼井優ちゃんのはぐみちゃんにはその感じがあった。あどけない表情、絵を描く体の動き。蒼井優ちゃんは作品によってはもっとずっと大人っぽい姿を見せる。あのはぐみちゃんは彼女の演技力がなせるものなのだと思う。
by hyuri07 | 2008-12-26 00:23 | 映画


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