説得力が、違った。
この夜の出演者には英語で歌うバンドさんが多かった。でもボーカルの彼が歌うときだけは、歌詞の意味もわからないのに強い説得力を帯びて聞こえた。英語は彼の言葉だった。
音楽にはエンターテイメントがあった。自分たちの音楽をちゃんと持っている、という感じがする。MCも彼のキャラクターが伝わっておもしろい。盛り上げるMCをするというのは、バンドマンさんたちにとってけっこう難しいことなのではないかと気づいた。
3人とも楽しそうだった。それが伝わるから、こちらも楽しくなってきた。
ドラムのリズムが少々乱れるところがあったけれど、どうもまだ相当若いらしい。きっとこれからどんどんうまくなるのだろう。
ボーカルさんはそのうち日本語がうまくなってしまうのか。
でもそれでもきっと、楽しそうに演奏してくれるのだろう。