曽我部恵一BAND『ハピネス!』。

ああ、明日からも、生きていけるかも。

どうもありがとう。届けてくれて。ぶつかった困難を越えて。

10曲目「永い夜」。泣く、祈る、歌う。それらは、私にもできることだ。何かを捨てたりお金をかけたりかなりがんばったりしなくてもできることだ。遠くのことも、日々の生活を送る人が触ることのできるところから歌っている。見るものが変わるだけで、世界は変わる。見方さえ変われば、聞いている私も、そこにたどりつくことができるのだ。
それは「キラキラ!」で歌われている「ビデオ屋の帰り」と同じことだ。提示する見方は違っても、その一貫したメッセージを受け取って、なんだかすごく嬉しかった。やっぱり、そかばんが好きだ。

生きるのが楽しくなりそうだ、と思った。生きることに前向き。すべてを受け止めて、それでも前を向いている。その感じはもしかしたら『ハピネス!』でより強く感じられるかもしれない。1,2,3,8,9曲目あたりで特に。
2曲目「がいこつ」ライブで聴いたときよりもっと明るくて前向きな感じがする。
3曲目「明日と夢を」上野さんが進化している。繊細な距離感を繊細にすくいあげるこの繊細さに安心感をおぼえる。そかばんは繊細なもののことも、細かいことを気にしてしまう人々のことも、ちゃんと見てくれていることを思い出す。
4曲目「ハピネス!」はもっとせつない。すごくいい天気の青い青い空を見て、きゅっとする感じ。どっちにいったらしあわせがあるのだろう。

5曲目「東京ディズニーランド」は「チワワちゃん」より好きかも、と思った。もっとロックを感じた。そして。
「ぼくらは今日も明日も
いっしょうけんめいはたらいて」
その一言で、この曲が私のものにもなったのだった。
そかばんは人々が暮らす日常があることを知っている。ライブで励ましてくれたことを思い出した。この曲はそのことを、今までよりはっきりと示してくれたのだった。

演奏が進化していることはよく聞くとわかるのだが、それが前面には出てこない。シングル『ほし』を聞いて予想していたほど、音がはっきり変わっているわけではなかった。そかばんはこのアルバムで、こういう音世界を作りたかったんだな。シングル『ほし』のようなこともできるけれども、それだけじゃない、ちょっと違う。一発録りをした曲がほとんどだと聞いていたけれど、プログラミングなんかでも音を重ねてあるようで、厚みのある音が構築されている部分もある。一発録りのいいところだけが存分に発揮されているようだ。

7曲目「サニー」こんなふうに、好きと言いたい。こんなにはっきりと恋が歌われることも今までなかったかも。
9曲目「でっかい太陽」去年の10月にライブで初めて聞いたときにすぐ気に入った曲。アルバムに入ると聞いて嬉しかったな。改めて聞いてもやっぱり好き。でっかい。

この一年、そかばんの音楽にどれほど助けられただろう。ほとんど毎日、長さの多少はあってもそかばんの曲を聴いていたし、まさに今日もそかばんの曲に悩みごとを考える手がかりをもらったばかりだ。
これから何回でも聞くつもりです。
そうしたらまたアルバムの違った側面も見えてくることでしょう。

新曲を届けてくれて、ありがとう。
そばにいてくれて、ありがとう。
また、会いに行きます。
チケットはもう手に入れました。
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by hyuri07 | 2009-06-08 23:44 | 音楽


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