なぜ、パーマの言い訳をしていたかと考えると。
パーマにこれだけお金をかけたことに気がとがめていたからだ。楽器を買いたいと思っているし、海外旅行にも行きたい。音楽は大事だし、海外旅行も貴重な経験で大事だし、本来はそちらにお金をかけたい。でも見た目にもお金を使ってしまった。それで大事なものにお金をかけられなくなってしまったらどうするのだ、と少し後ろめたい気分になる。
それでもなぜ、パーマをかけると決心したのだろうか。大きな理由は二つあるような気がする。
・好きな人に、今後も好きでいてもらえるように、見た目を磨くため。
・今月、ライブが2本あって人に見られるので、かまってない感じは嫌だなと思ったから。
一つ目の理由は、自分としては納得できる。お互いに、見た目も含めて恋人の全部を見ていると思うから。
二つ目の理由をさらに考え進めると、私は恋人以外の人にどう見られているかを気にしているということになる。そのことを、今まで肯定しないようにしてきたのかもしれない。
ステージに立つのだからその演出として、という理由は立つ。その理由にはまあまあ納得できる。でも、それだけなのか疑わしい。(つづく)