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『崖の上のポニョ』。

たとえば、



水色の画面から始まって、黄色の鮮やかな色の世界に入る。
少しもやのかかったパステル調の世界から、問題が解決したとたん、背景の黄色やら服の緑やらが鮮やかな色になる。
宮崎監督は、気持ちの流れを、表現したい世界を、表現する術を持っている。

宗介は母親のことを「リサ」と名前で呼ぶ。父親のことも。それは現代という時代を表すための呼称に思えた。
島が車社会なのもそう。スーパーがあって、宗介はアイスクリームを買ってもらって。島にも都会と同じようなものがある。もちろん全部が都会と同じという暮らしではないだろうけれど。
もちろん、リサがケアホーム?で働いていることも、共働きで宗介は保育園に預けられていることも、現代という時代を表している。

ポニョはめちゃめちゃ可愛かった。とにかく可愛いところをめざした感じ。声もかわいいなあ。

気付いたら終わってしまった。それくらいしか気付かなかった。
また見たらもっと気付くかもしれないけれど。
もっと話に深みがあるのかもしれない。

映画館で一度見ただけでほとんどの場面を覚えて分析できた『ハウルの動く城』のときは、
今のところ今までの私の人生でもっとも頭が冴えていたころなのだと思う。
諦めずにあのころにもう一度迫りたい、あのころを越えたいな。
by hyuri07 | 2010-02-05 23:33 | 映画


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