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みかんげり。

昨年自分たちのバンドが演奏した「Samba del Gringo」の動画をYou Tubeで見る。
横の関連動画に、同じ曲を演奏した他のバンドの動画がたくさん出てくる。日本だけでなく、どこの国なのかわからないバンドのものも。
これだけの人と同じ曲でつながっているんだ、一緒に演奏することもできるんだ、曲を介して話ができるんだ、と思うと嬉しくなる。それもスタンダードの曲とは違って、みんなこの細かいラテンのリズムやサックスの速いフレーズを練習したのだろうなあ、という、より強い同志意識を覚える。

あちこち聞き始めるとなかなか楽しい。もとはGordon Goodwin's Big Phat Bandの曲で、音符やリズムが細かくてちょっと難しいので、選曲するのはある程度以上の演奏のできるバンドばかり。ほとんどがアマチュアバンドのようだが、どの動画を開いてもなかなかの演奏をしている。自分たちを他と比べて自信をつけるというのはちょっと厳しい。
その中でもいろいろの演奏がある。「ここはうまい」と思う、基礎技術のしっかりしたバンドもある。クラリネットのソロが原曲のソロを完コピしていたものには驚いた(そんな速くて難しいフレーズが吹けるのならアドリブも吹けるのではないか、と思うのだが、きっとそんなにうまくはいかないのだろう)。ソロをギターが弾いているものはいくつかあった。なぜかトランペットの人がフルートに持ち替えているバンドがあったり。社会人のおじさまたちの演奏はリズムがどっしりして貫禄があって。うちのバンドの演奏も、スタッカートをテヌートにしているところがあったり、途中でパーカッションのソロがあったりと、独特という点ではかなりのものだ。

一つも、同じ演奏はない。
同じ曲なのに、おそらく同じ楽譜を使っているのに、どれだけでも違う演奏ができる。
細かい音符の書かれた楽譜があっても、
やっぱり、ジャズは自由なのだ。

そんなことを思った。
そんなこんなで楽器を手にしてみると、たくさんの動画を浴びて影響を受けたのか、
なんだかいつもよりいい音が出ているような気がしたのだ。

なんだか暇な祝日を過ごしたような記事だ。(本当は仕事をしながら聞いていたのだけれど)
by hyuri07 | 2011-11-23 22:36 | 音楽


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