今日は天気がよかった。とても。
雨の日の悲しさより
晴れた日の悲しさのほうが深い気がする。
高校生のころにそんな詩を書いた気がする。
今日は電車代節約のために三十分ほど歩いた。
天気がいいのが苦しかった。
明るい日差しは私を刺した。
ななめ下を向きながら歩いた。
家について、再び出かける前に、ニットキャップを探してかぶった。
上を向きたくなかった。人目につきたくなかった。暑くても構わないと思った。
自転車をこぎながら日差しを感じた。
道のりはいつもよりずっと長かった。
うちはこれから変わっていかねばならない。
まずは、昔持っていた無敵のパワーを、瞳の輝きを、取り戻せたら。
あのころとは違う土台がある。
前に戻るのではなく、新しい何かを身につけたい。