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血と罠。

「赤い疑惑」を見る。
先週から引き続き、んん、と思う箇所が、ところどころあった。
今は白血病の治療法が進歩し、不治の病ではなくなった、だから当時の年代設定のままリメイクする、というのは、いい。
気になるのは、その描き方も、古いままのようだということだ。
まず、音楽。当時のものをそのまま使っているのだろうか。なんだか古い感じがする。描くのは当時のことだとしても、現代において人をひきつける作品として、もっと洗練したものに仕上げてほしかった、と思った。この音楽の使い方に、当時はよかった、とする懐古趣味のようなものを感じてしまった。
他に、先週の場面からだが、例を上げてみる。退院が決まって、父親がそれを幸子に告げたとき、幸子は「おとうさん、うれしい」といって、ベッドの上から父親にとびついた。なんだかここも、古い感じがするなあ、と思った。喜びの表象として、人に飛びつくというのは、いまやよくあるものになっていると思う。もっと他の表象のしかたもあるはず。それを探ることで、現代の作品としてさらに洗練されたものになったのではないかと思う。
石原さとみも、藤原竜也も、いいと思う。だからこそ、惜しい。このままでは、懐古趣味と、韓流ブームにのった純愛を描く、おばさまたちが好きそうなドラマで終わってしまうのではないかと思う。
ただ、私は最初のドラマを知らないから、こんなことが言えるのかもしれない。山口百恵さんという人はきっとすごい人だったのだろうなあ。
by hyuri07 | 2005-06-23 04:06 | テレビ


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