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けっち。

(2月27日の続き)
「芸人さんがまじめに歌を歌う」というのと似た新しさを感じたものが、「コンビ愛」というものだった。おりしも、この番組の裏ではコンビ愛をテーマとした番組が放送されていた。
「コンビ愛」というのも、昔からあったものだろう。しかしそれを前面に出しても笑いは取れないと考えられてきたから、あまり表に出されず、業界の人だけが知っていることだったのではないか。
しかし、おぎやはぎさんやシャンプーハットさんなど、コンビ愛を出して笑いを取る芸人さんが現れた。チュートリアルさんなどもこの流れに連なるだろう。また、多分「めちゃイケ」などで、「コンビ愛」という業界用語を出して新鮮な笑いを取っていたのではないだろうか。私は見ていなかったが、「恋するハニカミ!」のパロディも「コンビ愛」をテーマとした企画だった。そしてお笑いブームがあり芸人さんのファンが増える中で、「コンビ愛」を前面に出す番組も成立したのだろうか。
その業界に当たり前のようにあること、使えないと常識的に思われていることの中から、使えるものを探し出す目の力が、何よりすごいと思う。
それはテレビ業界に限らないことなのだろう。auの宣伝にあった、「customer satisfaction お客様満足主義でいこう」というフレーズもこの流れに連なることだと思う。しかしこのフレーズは私はあまり好きではない。「customer satisfaction」というのは今やかなり多くの業界、ビジネスシーンで使われる言葉だ。改めて提示されても、新鮮味を感じない人は多いのではないかと思う。たとえauの方針を的確に言っているとしても、インパクトは少ない。私などは、むしろビジネスのことが思い出されてあまりいい気分にはならない。まあ逆に言えば、この言葉に新鮮味を感じる、高校生などをターゲットにしたフレーズなのかもしれない。
まだ、少し前のNTTが出していた「ユビキタス」という言葉のほうが、私にとって新鮮だったし、多くの人にとっても新鮮味があったのではないかと思う。しかしこの言葉が、本当にもともと専門的な狭い世界ででも使われていた言葉なのか、それとも広告戦略のために無理やり引っ張り出された言葉なのかということがはっきりしない。そのため、うさんくささが残ってしまう部分がある。
by hyuri07 | 2007-03-12 00:07 | そのほか。


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