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水野馨生里『水うちわをめぐる旅 長良川でつながる地域デザイン』。

ここには、「私」がたしかに存在している。

文体がいいなあ、と思った。しなやかで、どこかやわらかい。しかしそれでも、引用箇所や他の文献を参考にした箇所には、きちんと注が付されている。学問の世界をもきちんとわかっているのだとわかる。
書かれていることはけっこう多様だ。水うちわに関する話から始まり、最後にはまちづくりにまで話は広がっていく。とくに前半は、水うちわにかかわる歴史と、現代のプロジェクトの話とがだいたい一章ごとに交互に書かれ、読者を飽きさせない巧妙なつくりとなっている。
(続く)
by hyuri07 | 2007-06-17 00:38 | 文学


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