たらたら泣きながら、それもありか、と思った。
(以下ねたばれあり)
実話を元に書かれた曲「涙そうそう」の世界観を表現しているということで、こういう展開にしかなりえなかったのだろう。
それにしても唐突だった。
そう思っても、涙は流れ出た。
振り返ると、兄妹愛の話だった。
「血のつながらない」という設定にしたのならそれをもう少し反映させた流れでもよかったのではないかなぁ。
あるいは、血がつながらなくとも、そんな設定はまるでないかのような話でもよかった。
話を振ったわりに中途半端な着地のさせ方をしてしまったような。
でも、泣いた。
画面が丁寧で細部にまで配慮が行き届いていて、一つ一つが映画を作り上げていた。
高校生のときのカオルの二つ分けの髪、家を出て行くときの髪を下ろして白いスカートと水色のカーディガンの清楚な姿。
沖縄の空と海、暴風。
ハイビスカス?の赤い花に埋もれて泣く兄。
泣けました。