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ゆず『WONDERFUL WORLD』。

 あったかい。そして、それだけじゃない。

 「人間狂詩曲」が気に入った。がんちゃんの曲のうちでも、今までにないような曲だと思った。メロディーが、今までにない。新しいものを生み出している。11年目にして、サウンドでなくメロディーを新しくできるゆずの凄さを感じる。
 歌詞もいい。ゆうじんのストレートなものとは少し違う、がんちゃんの腕の広げ方、人間の受け止め方、応援歌。それがゆずの振り幅を大きくしている。
 そして「君宛のメロディー」もそうだ。メロディーが新しい。AメロBメロのひねり具合がかっこいい。ゆうじんがいつも新しいほうへと動いていくのは知っていたけれど、がんちゃんも変わらないよさがあるだけじゃない、進化しているのだ。
 この二曲を聞いて、前のアルバムよりも今作をずっと好きになった。

 「うまく言えない」という言葉がこんなにきゅんとさせるものだとは、知らなかった。アルバムのCMで一瞬だけ流れる「うまく言えない」、それだけできゅんとなる。最近のゆずでは数が少なくなったように思える、明確に恋愛を歌った歌。余計に心に響く。最後には、ドラマ『薔薇のない花屋』における野島さんと同じ言葉に辿り着いている。

 一方で「モンテ」「おでかけサンバ」みたいなかわいい曲があり、どっしりとした「うまく言えない」のあとには軽やかな「黄昏散歩」が控えている。二人が変わらず大切にしているもの、二人が変わらず音楽が好きだということがわかる。

 この間の「SONGS」で歌った曲たちは、ゆずの応援歌、前向きな励ましの曲として連なってそこにいる。そういったようなテーマの曲だけでも、相当多彩だ。そして大きな愛を歌う「ワンダフルワールド」のような曲たちも、連なって多彩に展開している。多くの方々がゆずに対して抱くイメージというのは、このような曲たちによるものかもしれない。
 しかしこのアルバムはゆずがそれだけでないことをはっきりと示している。11年目のゆずはますます多彩に、かっこよくなっているのだ。

 かっこいいのよ。
by hyuri07 | 2008-05-01 22:08 | 音楽


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