カテゴリ:スポーツ観戦。( 19 )

山岳競技@ぎふ清流国体2日目。

その瞬間、会場が、ひとつに。

29日に開幕したぎふ清流国体、山岳競技ボルダリング会場、岐阜市文化センター催し広場。台風は近づき、駅から文化センターまで10分ほど歩く間に傘が曲がり、通りすがりのお兄さんに「傘、結構曲がってますよ」と声をかけられる。しかし着いてみると会場はほとんど満席だった。
着いたのは成年女子の競技中。先日のテレビ番組「情熱大陸」で取り上げられていた選手も出場し、会場は盛り上がっている。会場にはテンポのいい音楽が流れ、DJ風の実況が入る。ルートセッターの人らしいがしゃべりがものすごく上手。最初に目を奪われたのは山口県チーム。他のチームが苦労している課題をすいすいと登っていく。皆同じ課題なのに、できる人はできるし、できない人にはどうしてもできない。同じような姿勢を取っても、筋力や握力のある人はそのまま持ちこたえられるし、ない人は何度やっても落ちてしまう。何度やっても全く歯が立たない選手もいる。それが観客にもわかってしまう。結構、厳しいスポーツだ。
岐阜県チームは24番目に登場。1番手の水口選手、細い腕ですいすいと第1課題をクリア。山岳の選手には腕の細い人が多い。筋力や握力も必要だが、身軽であることも必要なのだ。そのために、お菓子はほとんど食べないなど節制しているそうだ。続く戸根木選手も第1課題をクリア。クリアすると嬉しそうに、観客に両手を振って応えていた。そしてより難しい第2課題も、二人ともクリア。時間を残して前半を終わる。
後半。まずは第3課題を二人ともクリア。再び声援に応える戸根木選手。しかしこの第4課題が難しい。水口選手、いいところまでいくが落ちてしまう。続く戸根木選手、同時に登っていた北海道チームが早々と試技を終え、戸根木選手が手を伸ばすと、会場中から「ガンバ!」の声がかかった。完登できなくても、どこまでいけたかが順位を左右してくる。二人の頑張りで4位に入り、予選突破を果たした。
終了後、二人のもとには次々に観客が訪ねてきていた。同僚らしき皆さんと記念写真に納まる戸根木選手。競技を離れていた時期もあるそうだが、現在は仕事を持ちながら続けている。プロの選手もすごいのだが、仕事以外のこともこれだけ頑張れるというアマチュアのすごさに、国体・大会の取材を始めてからつい目が行ってしまう。
1位は山口県チーム。3位には「情熱大陸」の茨城県チーム。岐阜県チームが表彰台に割って入ることができるのか、決勝も注目だ。

成年女子の試合が終わるとすぐに脚立が運び込まれ、電動ドライバーで次々にホールドが外されていく。少年女子の試合に向け、ルートを変えるのだ。その間会場は待ち時間。水口選手や成年女子・水口監督など岐阜県の選手は前のほうの席に揃って、応援に万全の体制。
ルート設定が終わるとオブザベーション。選手はここで初めて試合のホールドを見て、登り方を考える。登場した少年女子岐阜県代表の二人は、おそろいのリボン。二人が試合を楽しみにしてきたこと、そしてこの試合に気合が入っていることがよくわかる。昨年も出場している小川選手が伊藤選手の手を引いてリード。最後には豊場監督も交え、入念に打ち合わせる。
試合開始。次のホールドに手が届くか届かないか、というところ、「ここを頑張る」という選手の気持ちが結果をけっこう左右するのだろう、と思う。そして観客の「ガンバ!」という声援は、その気持ちを築くのにけっこう力を持っているように感じる。応援が選手の力になりやすいスポーツなのだろう。だから、見ていて楽しい。
2,3,4課題はいずれも難しいルートのようで、選手たちも苦戦。スタートの次のホールドへ移るのがすでに難関のようだった。ただ強豪チームはそれを超え、頂上に迫っていく。実力のあるチームが前半に次々と登場。山口県チームは少年女子も強い。
岐阜県チームが登場。大きな歓声が起こる。第1課題を二人ともクリアして笑顔。そして小川選手が確実に第2課題をクリア。伊藤選手は最初の難関に苦労するも、踏ん張って体を支え、ボーナス1ポイントまで到達する。
後半。小川選手が第4課題から挑戦してクリア。伊藤選手にアドバイスする。伊藤選手はボーナス1ポイントのホールドに何度もチャレンジする。その諦めない姿勢に心打たれる。会場にはお友達も来ているようで、「ガンバ!」の声が何度もかかる。
それを見守りながら、小川選手は第3課題へ。落ち着いて時間を取ってルートを見つめてから、取り掛かる。厳しい体勢になる部分も、細い腕に潜む筋力でキープ。1度の挑戦で見事ゴールまで登りきった。開催県の成績を左右するというプレッシャーがかかる中、小川選手は全課題クリア。こんな選手はそうそういない。
終了後、豊場監督と話す二人に笑顔はなかった。まだまだやれる、という気持ちなのかもしれない。暫定順位は6位。目標としていた入賞(=8位以内で決勝進出)が果たせるのか、残りの選手の試技中もドキドキが続く。見事、6位のまま決勝進出が決まった。おめでとうございます!決勝でもぜひ楽しみながら実力を出し切っていただきたい☆
部活があるわけではなく、ジムなどに集まって練習を積んでいる2選手と監督。まだまだ山岳の競技人口は少なく、特に少年女子は県内でも数えるほどらしい。親に連れられて子どものころから始める選手もいるが、高校生で始めても伸びるチャンスのある競技。実は漫画やテレビドラマや映画の素材にいいのでは?なんて思ってしまった。
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by hyuri07 | 2012-10-01 06:17 | スポーツ観戦。

フィギュアスケート男子シングルフリー@バンクーバーオリンピック。

私も、泣いた。

選手の滑りはそれぞれ個性的だ。だから自分好みの滑りの選手というのがいるのも自然なのだろうと思う。
私の場合、「芸術的」と呼ばれる滑りの選手が好みなのかなあ、と見ていて思った。そういえば古くは長野五輪銅メダルのフィリップ・キャンデロロ選手がとても好きだった。銅メダルの演技は今でも断片的に覚えている。
それでSPのときにそんな記事を書いたのかもしれない。

高橋選手の滑りは間違いなく私の好みだ。今日見た中では、ランビエール選手やウィアー選手の滑りも好きだ。それから初めて見て釘付けになってしまったのが、フランスのアモーリオ選手。曲は映画「アメリ」ほかとのことだったけれど、映画のストーリーに、曲から感じる自分なりのストーリーを重ねているようだった。解説の本田さんによればジャンプも高くて回転が速いそうで、技術も備えているようだ。さらに実力をつけて人気選手になりそうな気がしてならない。

ランビエール選手の曲は「椿姫」で、衣装は王子様のようだった。プリンスの優雅さ。スピンが本当に綺麗だった。
ウィアー選手は、ラジオの実況の方が、3連続ジャンプが2連続になったとかネガティブなことを複数回話していたので、これで高橋選手がメダルを取れそうだと勝手に安心していた。しかし映像を見てみたら…素晴らしい。衣装の白い袖が羽みたいで、ふわりと降りてきた。トリノ前あたりからいいなあと思っていて、バンクーバー前に彼を追ったドキュメンタリーを見たこともあって、ちょっと贔屓してしまう。バラの冠がよく似合う。得点が低いことに対する観客のブーイングを沈めようとする、彼の優しさにまた釘付けだった。

小塚選手はこの数ヶ月、というかバンクーバーに入ってからだけでも、めきめきと力をつけたような気がしてならない。勝手にひ弱そうなイメージも持っていたが、大舞台であれだけのびのび滑れて、初めて試合で4回転ジャンプを成功させて、というのはものすごいことだ。
守るもののできるこれからのほうが、その気持ちを持ち続けるのは大変なような気もしますが。またのびのびと実力を発揮する姿を見たいなあ。
織田選手ははじめのほうから顔が緊張しているように思えた。チャップリンの表情がどこか振り切れていないように感じた。

高橋選手の滑りには熱さがある。情熱がある。たとえばプルシェンコ選手がタンゴを滑っても、熱さというよりは大人の優美さのようなものの方が強調されていたように思えた。
そしてフリーの曲は「道」。つまづきそうになったり、悩むことがあったり、喜びがあったり。その一つ一つに、高橋選手のスケートをやってきた道のりからくる思いがこめられているのがわかった。どんな思いなのかどんなストーリーなのか、演技後にインタビューで聞かれても言葉では表せない。それは高橋選手が、それらを言語化せずにそのままスケートという形で表現したからだ。彼にはそれができるのだ。
高橋選手の思いが、熱が、スケートから伝わってきた。気付いたら泣いていた。まさか泣くとは思わなかった。

私がいまだに覚えているのが、銅メダルのキャンデロロ選手の演技であるように。
何回も先のオリンピックでまたフィギュアスケートを見たときに私が思い出すのは、間違いなくライサチェクでもプルシェンコでもなく、高橋選手のスケートなのだと思う。
間違いなく、いちばん好きな滑りだった。
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by hyuri07 | 2010-02-20 02:58 | スポーツ観戦。

りず。

オリンピックに興味のない人だっていると思うし、べつにおかしなものを見るような目はしないから。

オリンピックが大好きな人のことを、見下したようなまなざしで見るのはやめていただければ。
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by hyuri07 | 2010-02-20 02:36 | スポーツ観戦。

フィギュアスケート男子シングルSP@バンクーバーオリンピック。

ジャンプは跳んだ。その先を分けるものは。

高橋選手はラテンのリズムと情熱を、そのステップで滑りで表現しているようだった。
プルシェンコ選手も、アランフェス協奏曲独特の叙情性みたいなものを表しているように思えた。
小塚選手のロックギターの曲はほかにあまりなくて目立っていた。前に見たときよりもロックの力強さを見せているように思えた。
ランビエール選手のウィリアム・テルは英雄が表現されているように思えた。『のだめカンタービレ』コミックスで使われていたこの曲。こんな感じだったんだ。のだめでの予習のおかげでよりストーリーが見えた。

「表現力」という言葉を使うなら、こちらも感性で受け止めたい。

男子のフィギュアはあまりきちんと見ていなかったので、スピンやステップで、どれくらいがレベル4なのかいまいちわからなかった。
だからよけい「表現力」に目が行ってしまったのだろう。
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by hyuri07 | 2010-02-18 07:25 | スポーツ観戦。

スキーフリースタイルモーグル女子決勝@バンクーバーオリンピック。

上村選手の滑りを見て、涙を見て、日本人はやっと気付いたんじゃないだろうか。メダルがすべてではないと。

泣いているとは思わなくてびっくりした。インタビューに出てきた上村選手の赤い目を見て。
オリンピックという場所で自分の力を出し切ることがまず難関だと自分の力を出し切るということはクリアできた、と話す上村選手に、言えることなんて無かった。
ただ、私も泣いてしまった。
流れてきた日本生命のCMでも、泣いてしまった。

上位の選手たちは速かったし、強かった。

自分の力を出し切ることの尊さを、
上村選手が教えてくれた。
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by hyuri07 | 2010-02-14 23:21 | スポーツ観戦。

やみやん。

オシム監督は日本のパス回しが遅いことを「各駅停車」と表現した。
言葉の使い方、表現の仕方がうまい人なのだと思う。人をひきつける表現ができる。私の学部の倫理学の教授と似ている。だから本もあんなに売れるのか、と思った。言葉がそのひとの思考、という考え方にも納得できるところがあり、それに従えばオシム監督はすごい考えを持った人なのだろうと思う。
ただし、思考が進んでいてもそれをうまく言葉で表現できない、という人はいると思う。うまかったり的確であったりしても、それを人をひきつけるようなキャッチーな表現にするところまでいくと、できる人はそれほどたくさんはいないのではないか。そう考えるとその逆に、言葉は美しくても、それがさすものは意外とよくあるものだったりすることもあるかもしれない、と思う。先にあげた教授の場合に、それに近いことがありそうだと思ったことがあったのだ。
キャッチーな言葉で表現されているものはどういうものなのか。そのようなことを考えることも、これからの日本代表に必要なサポートを考えるとき、必要になることではないかと思う。
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by hyuri07 | 2006-08-21 00:45 | スポーツ観戦。

きゃない。

なぜみんなそんなにオシムオシムって言うのかなぁ、と思った。
もちろんオシム監督やその方針にいいところはたくさんたくさんあるのだと思う。
でもそれを信仰するだけでいいのだろうか。そこに弱い部分はないのか。彼の言うことをそのまま信じるだけで本当にいいのか。ジェフ千葉の成功例は本当にそのまま日本代表にあてはまるのか。
あてはまるのかもしれない。でも、今、それが100%正しいとはいえない。オシム監督のやり方で弱いところはないか考えて、対処できるところは対処して、監督を支えることを考えることが必要なのではないか。他の人の手が加わることが逆効果になるのなら、対処できないかもしれない。それでも、弱い部分を把握しておけば、何かのときに早く手が打てるのではないか。
ジーコ監督になったとき、皆ジーコジーコといった。でもワールドカップでは結果を残せなかった。権威のある人が何か言うと、それを全て信じてしまいがちな流れがあるのではないかと思う。
オシム監督はすごく能力のある人なのだと思う。でも神ではないのだから、間違ったこともするかもしれない。皆がオシム監督を崇めることは、オシム監督を追い込むことにもなりかねないのではないかと思う。そして、オシム監督と意見をたがえる人が自分の思ったことをいうことを制限することにもなりかねないのではないかと思う。

でももちろんオシム監督にサッカー日本代表を何とかしていただけたらと思っています。
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by hyuri07 | 2006-08-20 17:47 | スポーツ観戦。

F1ハンガリーGP。

うれしいな・・・。

バトンはデビューしてもう7年目になっていたそうだ。とすれば、私がF1を見始めて7年。バトンの応援を始めて7年。7年、応援し続けてよかった。デビューの年にポイントを獲得するも、ベネトンに移籍したころはなかなか上位を走れず、苦しい時間も続いたね。ホンダに移籍して、ホンダと共に強くなって、表彰台にあがったり二位をとったりしたときは本当にうれしかった。でも優勝には手が届かず、そのうちコンストラクターズポイントでもホンダは二位から転落した。優勝を手にするのはますます難しい状況になっていた。そんな中で、バトンは今年も健闘していたけれど、うまくいかないレースもしばしばあった。
バトンのデビュー戦を見たのがついこの間のようなのに、もう、七年も経っていたのだ。七年目での初優勝という遅咲き記録。でも応援しているほうは遅いなんてちっとも気づいていなかった。いい感じの年も、うまくいかない年も、ただバトンがいい記録を出せればと応援していた。優勝できないドライバーもたくさんいる中で、ずっと応援してきたドライバーがグランプリに名を刻めたというのは、本当に幸運だと思う。今年、ばたばたして見られないレースも多かったのに、バトンの初優勝は見られたというのも巡りあわせだ。感謝したい気分になる。
レース後の記者会見は少ししか流れなかったけれど、相変わらずの綺麗な英語と端正な顔立ちだった。でも、ようやくたどり着いた嬉しそうな笑顔は、きっとこの先も忘れられない。こちらにとっても、7年越しで見た笑顔なのだ。表彰台の真ん中にいる姿も、トロフィーをもらう姿も、きっと忘れない。イギリス国歌が中継で流れなかったのはかなり残念だったけれど。

イギリス国歌に続いて流れたであろう君が代だけが、日本で中継された。39年ぶりだという。トップの方が男泣きしている姿は泣けた。
テレビの実況の人は「ジャパンパワー」とか「ホンダワークス第三期初」とかばかり言っていて、バトンの初優勝になかなか触れてくれなくてちょっと悲しかった。バトンのお父さんが映ったことで、なんとか触れてくれたけれど。
試合後のインタビューで、ホンダの方々はまず、「バトンがプレゼントしてくれた」ということをおっしゃっていた。バトンのお父さんは、「ホンダの方々に感謝したい」とおっしゃっていた。お互いを讃えあうこの感じが、ホンダを支えているのではないかと思った。ホンダに限ったことではないのかもしれないけれど。この感じが実況にもほしかった、と少し思った。

バトン、おめでとう。
ホンダの皆様、おめでとう。
ファンを、こんなに嬉しい気持ちにさせてくださって、本当にありがとうございます。

ホンダのほうで時間がいっぱいになって、ゲストの浜田雅功さんに話を振る暇もなかった。スーパーアグリの話をする時間もなかった。実力社会。
琢磨は荒れるレースの中で完走した。12位。よくやったなぁ。彼の実力がなければできないことだと思う。本当に、スーパーアグリのエース、ファーストドライバーは今この人しかいない、と思う。
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by hyuri07 | 2006-08-07 02:16 | スポーツ観戦。

雨宿り。(イタリアードイツ戦)え

いや、サッカーって、おもしろいなぁ。
試合の途中でミサイルのニュース速報が入って、怖い怖いと思いながらも、サッカーから目を離すことができなかった。

延長戦まで含めて120分のうち、118分まで一点も入らなかった。
ずっと眠い眠いと思いながら見ていたが、点が入ったら一気に目が覚めた。
ということで、今後明け方の試合は、点が入るものを望みます。
延長でもいいけれどできれば1-1の延長で。

延長の後半はどちらも攻めあがる場面が多く見られて、見ごたえのある展開になっていた。
お互いに最後の交代枠をここで使い、疲れてきた選手を代え、攻撃の布陣を整えた。
惜しい場面が続くものの、決定力不足というよりは、相手の守備の固さを破れないという印象のほうが強かった。準決勝にふさわしい、最高レベルの技の応酬だったのだと思う。

私が今大会で見た延長戦はどれもPK戦にもつれこんでいたので、今回もそうなるかと思った。点が入る気がしなかったのだ。
しかし、入った。

サッカーって、おもしろい。
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by hyuri07 | 2006-07-05 06:50 | スポーツ観戦。

淵。(イングランドーポルトガル戦)

後半のルーニーの退場は疑惑が残るものだったので、10人になってしまったいたイングランドを応援していた。しかしPK戦の途中で急に、どっちが勝ってもいいや、と思ってしまった。PKになってしまえば、人数の多寡はそう関係がなくなるから。
イングランドを必死に応援していたけれど、思えばポルトガルも準決勝進出はかなり久々のことのようだし、ポルトガルの準決勝を見てみたい気もしてきた。
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by hyuri07 | 2006-07-02 03:00 | スポーツ観戦。