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FLYING KIDS@Hot Stuff 30th anniversary special live out of heads。

ライブには、彼らの人生が表れていた。

曽我部さんがクロマニヨンズさんのかっこよさについて「生活感が見えない」というようなことを言っていたことがあった。そかばんはそうではなく、ブログのような日常生活や家族のことも歌うロックなのだと。
その意味でFLYING KIDSさんも曽我部さんと共通するのではないかと思った。前半、フライングキッズさんにポップスのイメージを持っていた私は、ソウルフルな曲にちょっと驚いた。でもその曲たちには、年齢を重ねたからこそ見える心境や景色が詰まっていた。
その後演奏された以前の曲ももちろんよかった。観客は当時を知らない若い世代がほとんどで、懐かしさから盛り上がれるわけではない。私も、聞き覚えがある曲が一、二曲あるくらいだった。当時を知る世代は、懐かしさや新曲への深い共感をおぼえて、より演奏が心に響くのかもしれない。それでも、その日の若い会場は盛り上がっていった。それらぬきでも盛り上げるだけの力があるのだ。
最近、ポップスをきちんとやるバンドは少ないかもしれない、と思った。ロックでなくても、いいポップスを鳴らせればきっと心に響くのだろうけれど。
新曲「ドマナツ」は、豊穣さのあるソウルの感じに加えてきらきらする感じがあって、その日の曲でいちばん気に入った。メンバーの皆様はもうおじさんだ。でもステージで演奏する姿はきらっきらしていた。浜崎さんの花柄の衣装もすごく似合っていた。そんな大人になりたい、と思った。
by hyuri07 | 2009-07-14 23:36 | 音楽


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