人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『人のセックスを笑うな』とか。

なによりどきどきしたのは、



最終盤の忍成修吾くんのキスだったかもしれない。あんなふうに不意に来られたら、そりゃもう、どきどき。

ゆりちゃんがみるめくんを「さわりたかった」と言うのはわからなくもない。二人が寄り添う画面からは、ゆりちゃんがその心に従って身体を動かしたことがわかる気がした。それは彼女にとって、結婚していることなんかとは別の次元にあることなのだろう。「好き」なのかどうか、というところともまた別なのではないかと思う。ただ、その瞬間の本能と衝動に、忠実に。
振り返ってみるとゆりちゃんの視点から物語を追っていたような気がする。ゆりちゃんはある意味ではみるめくんが好きで、その心に忠実で、でもみるめくんのように自分のすべてを賭けて「好き」なわけではないのだろう。みるめくんを困らせたいわけではないのに、結果的にみるめくんを恋に落として悩ませている。それでもそれよりもゆりちゃんは、自分の心に忠実であろうとしているようだ。
でもやっぱり「好き」だからさわりたいのであって、そうじゃない人をさわりたいとは思えないだろうな。私なら。さわるとすればさわられることがついてくるだろうし、そのためには相手への信頼(見込みも含む)が必要だ。傷つけられる可能性のあるところへ落としていくのだから。
(つづく)
by hyuri07 | 2009-07-18 01:39 | 映画


<< サニーデイ・サービス『サニーデ... Jaco Pastorius『... >>