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じじっと。

 こどもは、かわいい。

 取材で保育所や子育てサークル、未就園児の親子教室にお邪魔した。子どもは一人でもかわいいのに、たくさんになるとそれはもう、かわいさの威力が段違いだ。スタッフ一同めろめろになりながら取材が進んだ。
 先生たちもすごい。たとえばおやつの準備をしている間に、先生から次々と手遊びつきの歌が繰り出される。一人で何曲持ち歌があるのだろう?と思うほど。「これっくらいのおべんとばこに~」なんて、私が子どものころに聞いたことがあるものもあれば、知らないものもある。たとえばお母さんの膝に子どもを乗せてバスごっこ。音楽にあわせてカーブを曲がり、急ブレーキをかけると、子どもはきゃっきゃとはしゃいで本当に楽しそう。大人とはちょっと違う、子どもの感性に立って遊びを考えるというのは、本当に奥深い世界なのだろうな、と思った。
 そう、子どもは大人とは違う。大人の予想もつかない行動を取る。何かさせようとしても「嫌」と理由もわからず拒否される。大人の思い通りにはいかない。でも、保育所などに預ける時間を除いて、お父さんお母さんは毎日、子どもに寄り添っている。子どもの声を聞き、泣き声で訴えたいことを聞く。してはいけないことには「だめ」と言うけれど、たくさんの主張に応えようとしている。たくさんの、子どもに合わせた時間を生きている。
 私は自分のために生きすぎていないだろうか?と思った。仕事はもちろん市民のみなさんの役に立つようにと考えてしているけれど、自分の「こうしたい、もっとよくしたい」という欲によってもう一歩動けていることも否めない。趣味も自分がやりたいからやっているばかりだ。それらを頑張ったら、誰かに利をもたらすことができるかもしれない。でも、それによって自分の周りの人を振り回したり、悲しませたりしていないだろうか。人は一人で生きているわけじゃない。もっと当たり前のように、誰かのための時間を生きられるようになるべきじゃないのか。時間は止まってくれない。過ぎてしまってからでは遅いのだ。
 今の私に何ができるのだろう。とりあえず、帰りが遅くなるときは家族にメールを入れるところから始めてみよう、と思う。
by hyuri07 | 2011-06-13 00:39 | そのほか。


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