人気ブログランキング | 話題のタグを見る

極上の熊。

視聴率がよければドラマの中身はどうあれ評価する、それは確かにそうである部分もあるだろう。そのドラマには人の目をひきつける何かがあるのだ。でも、私がそのドラマを、いい部分がわからないほどおもしろくないと思うかもしれない。
視聴率が悪ければドラマの中身はどうあれ評価を下げる、これはあまり賛成できない。世の中の人の多くがおもしろいと思わなくても、私にはおもしろいかもしれない。

今、テレビ番組について書く雑誌なら、「TV Bros.」のほうが好きだ。
「木更津キャッツアイ」も、「濱マイク」も、おもしろいと言ってくれた。
「ここがヘンだよ第一回(最終回)」というコーナーが好きだ。ドラマの第一回や最終回のあらすじ、コメント、採点などがある。
私の考えと似ているものも違うものもある。しかしいらだったりはしない。
ブロスが「おもしろい」と思うことと私が「おもしろい」と思うことが、すべて同じになるはずはない。すべて同じになんかなりたくない。その人(雑誌)のセンスなのだから、違っていい。
対して、視聴率というのは、誰が見ても同じに見える。視聴率をもとにドラマを語れば、皆が同じ結論に辿り着かなければならない。

「木更津キャッツアイ」のDVDが売れたり、同じくあまり視聴率のよくなかったドラマ「すいか」が賞を取ったりする中で、「テレビ証券」のトーンも最近では少し変わった。「ドラマの質」という言葉が使われたりしている。でも、私はそのことに、「そういうのがかっこいい」という世論に後乗りしたというような印象が拭えない。
by hyuri07 | 2005-06-10 03:35 | テレビ


<< この夜に。 茜色。 >>