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いくつ物忌み。

「クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」をテレビで見る。

実は数年前にテレビでやっていたので何気なく見て、大泣きした作品。
それから今までの間にも、多くの方からの高い評価が少しずつ多くの方に知られてきたようだ。
もう一度、ゴールデンタイムに放送するという英断を下したテレビ朝日さんに拍手。
待ち望まれていたことだと思う。いくら「いい」と周りが言っても、子どもがいない世代の大人がレンタルショップで借りる気持ちになるまでには、なかなか長い道のりが必要だろう。

今回も大泣き。

以下、ねたばれあり。







Wikipediaにヒロシの回想シーンは「老若男女、誰もが泣く」とあったが、確かにそうかもしれない。「古きよき時代」から今までの人生を肯定している。昔は良かった。でもそれから今まで積み上げてきた年月は、すごくすごく大切なものだ。会社に入ってうまくいかなかったことがあっても、それらを捨てたり否定したりすることなどできない。それらのある今のほうが幸せを感じる。未来のほうが幸せを感じる。そうはっきり言えるヒロシはすごいのかもしれない。この映画の何年か後、「Always 三丁目の夕日」がヒットした。昔はよかったな、と思う人はたくさんいるだろう。「イエスタデイ・ワンス・モア」の問いかけにヒロシのようにはっきりノーを言える人はきっと少ない。だからこそ今もう一度この映画をテレビで多くの人に伝えることは意味のあることなのかもしれない。
こんな風なメッセージのある映画に今まで出会ったことがない。
家族のいる幸せ、とヒロシは言った。自分のことを考えたとき、家族が一緒に暮らしていけるのはほんの少しの間なのではないかという気もした。いつか子どもは独立していく。もしかしたらヒロシの言う家族のいる幸せとは、結婚したり子どもができたり、自分で家族をつくることによってはじめて実感することなのかもしれない、と思った。でもつくらない、つくりたくてもなかなかつくれない人もいる。
でもそれでも、そういう方にも、この映画なら何か届くのかもしれない、とすら思った。
by hyuri07 | 2006-10-01 00:07 | 映画


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