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友達論13。

高校生のころ、友達に住所を聞かれた。
中学の同級生の友達だったので仲良くなった子だった。部活が同じだったので、大会や発表会でちょくちょく顔を合わせていて、会うとしゃべっていた。
私は彼女のノートに住所を書きながら、「何に使うの」と聞いてしまった。
まさか彼女が不正に利用すると思っていたわけではない。年賀状でも書くのだろうか。私の住所を何かに使う機会があるのか、わからなかった。彼女は「えー・・・」と返答に困った。私は悪いことを聞いてしまったことに気づいて、話題を変えた。
思い返すとぐるぐる回りたいほど申し訳なくなる。彼女は私の連絡先がほしかったのだ。せっかくなかよくなったのに、連絡先がなかったら、部活をやめたりして会わなくなったときにはどうしても交流は終わってしまう。それはいやだと彼女は思ってくれたのだろう。当時の私は携帯もポケベルも持っていなかったから(ちょうど移行期だった)、住所や家の電話番号を聞くしかなかったのだ。聞くことで、関係を終わらせたくないという気持ちが伝えられる。連絡するかどうか、あとから決めることができる。
by hyuri07 | 2007-09-08 02:34 | 友達論


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