『余命1ヶ月の花嫁』。(TBS「イブニング・ファイブ」/編)

長島千恵さんの話はもちろん泣けた。
そしてもう一つ、取材した記者さんの抱える痛みに泣けた。




急なニュースが入り、放送予定日が延びたのだそうだ。
千恵さんは延期された放送日まで生きていることが出来なかった。

取材された樫元さんは、千恵さんの枕元で土下座をして謝ったという。

たとえば奥山貴弘さんの初めての小説は亡くなる三日前に発売された。
もっと遅くなる予定だったがいろいろな予定を繰り合わせてその日に発売することができたのだった。
それは本当に奇跡的に幸運なことだったのだろうと思う。

自分の仕事が、その出来栄えが、他人の人生を左右する。
どんなに小さいことだとしても、私だってそうなのだ。
そのことを肝に銘じて、
丁寧な、心配りのある、仕事をしたい。
相手に喜ばれる仕事にしたいし、そのために力を尽くしたい。

樫元さんだけに責任があるわけではない。判断する人がいて、いろいろな立場の人がいて、突然の事件が起こって、ゴールデンウィークで。
千恵さんもきっとそれをわかっていらっしゃる、と信じたい。


病気が分かってから、あっという間に病状が進行した。
自分に同じことが起こらないとはいえない。そう考えて、千恵さんの辛さを想像する。
周りの辛さを想像する。

私なら、余命が限られるなら、
話してほしい、と思うかもしれない。

やり残したことがある。
使える時間があるなら、やってみたいことがある。
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by hyuri07 | 2008-01-10 00:03 | 文学


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