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ふたたび曽我部恵一BAND『キラキラ!』2。

それは「キラキラ!」と「5月になると彼女は」が続くあたりで特に思ったことだ。
「キラキラ!」の「こういこう」という前向きな言葉と、不思議な「5月になると彼女は」の世界。たとえば後者はスピッツなんかとつながる世界をも感じる。でも前者はつながらない。
励まされるばかりだと苦しくなる。でも『キラキラ!』にはそれがない。つぶやくようだったり、問いかけるようだったり、自分に言い聞かせるようだったりする。弱った心にはそのほうが優しく染みて、明日も生きる気力をひっぱりだしてくれる。
そういう曲がアルバムの中にいくつかある。重すぎず、でも存在感がある、絶妙なバランスだ。
そして「5月になると彼女は」へ続く。曲のトーンは「キラキラ!」と大きくは変わらない。青春の疾走感みたいなものがある。そのために、『キラキラ!』はいろいろなことを歌っていながらも、曲と曲とがばらばらでなくて、統一感を保っている。
by hyuri07 | 2008-06-17 21:59 | 音楽


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