曽我部恵一BANDの音楽について、「30代のブルーハーツ」と評しているものがあったのでブルーハーツが気になった。私が中学二年生くらいでヒット曲を聴き始めたころには、すでにブルーハーツはほとんど活動していなかった。同世代の子には、小学生のころにブルーハーツをリアルタイムで聞いた子も多い。しかし私はヒット曲を聴き始めるのが遅かった。ブルーハーツに間に合わなかった。高校生のころ学祭で演奏されたり、多少ギターを練習したりしたものの、その後はテレビで曲が使われるときに聞くくらいで、アルバムは一枚も聞いたことがない。同世代の多くが持つブルーハーツの記憶や経験を、ほとんどまるごとスルーしてしまっている。
確かに曽我部恵一BANDとブルーハーツの音楽性には似通ったところがあるのではないかと、なんとなく思う。でも、なぜだろう、今もブルーハーツはそこまで私の中に響かない。確かにかっこいいし、すごいメロディだと思う。それでも、何かが違う。
(そのうち続く)